民泊清掃業者の料金表の作り方|オーナーに選ばれる価格提示のパターン

民泊清掃業者の料金表を作るオーナーと清掃スタッフのイメージ 清掃の相場・費用

清掃業者から届く料金表を、私は発注前に必ず一度プリントアウトして読みます。新宿のワンルームを頼んでいた業者を切り替えたとき、候補5社の料金表を並べて比べたら、書き方があまりに違って驚きました。単価が同じでも、追加料金の書き方一つで「頼みたい」「頼みたくない」がはっきり分かれる。

私は都内で民泊を3件回している兼業オーナーです。新宿のワンルーム25㎡、浅草の1LDK45㎡、大田区の羽田寄りワンルーム28㎡。本業をしながらの運営なので、料金表を読むのに使える時間は正直10分もない。その10分で「この業者に問い合わせよう」と思わせる料金表と、そうでない料金表があります。

この記事は発注側の視点で書きました。清掃業者の方が料金表を作り直すとき、または新しく作るときに、オーナーが実際に何を見て、どこで離脱しているかの一次情報として使ってください。

この記事の要点

  • 民泊清掃の料金表は「基本料金」「広さ別レンジ」「追加料金の条件」「繁忙期割増」「キャンセル規定」の5ブロックが揃っていると、オーナーは問い合わせに進みやすい(編集部調べ・発注側の実感)
  • 東京の実勢は、ワンルームで4,000〜6,000円前後、1LDK〜2LDKで6,000〜8,500円前後が目安(複数の民泊清掃代行比較サイトの2024〜2025年掲載価格より、広さや条件で変動)
  • 繁忙期(GW・お盆・年末年始)は基本料金の1.5〜2倍まで上がる例があり、料金表に「◯月◯日〜◯月◯日は◯%割増」と日付で明記されていると発注判断が速い
  • 2024年11月施行のフリーランス新法により、発注側にも書面・電磁的方法での取引条件明示義務が生じているため、料金表と契約書のフォーマットは今のうちに整えておきたい
  • 「明確な料金体系・追加費用の条件・損害賠償保険の有無」の3点が読み取れる料金表は、値切り交渉より先に「まず一度お願いしてみたい」に着地しやすい

もし料金表を作る前に「まずオーナーの反応を見たい」なら、条件を入れるだけでオーナー側から問い合わせが来る仕組みを一度試してみるのが早いです。見つける君は民泊オーナーと清掃業者をつなぐマッチングサービスで、業者登録は無料。料金表のたたき台を作りながら市場感を掴む使い方ができます。

発注側が料金表で最初に見ている3行

結論から言うと、オーナーが料金表を開いて最初に探すのは「うちの部屋の広さでいくらか」「追加でいくら乗るか」「いつなら来てくれないか」の3つです。この3行に答えていない料金表は、どれだけ丁寧に会社案内が書いてあっても離脱されます。

新宿の物件で候補を絞ったとき、私は5社の料金表を金曜の夜に自宅の食卓で並べました。子どもが寝た後の23時ごろ。会社帰りで疲れていて、細かい文字を読む気力がない状態です。この状態で「25㎡のワンルームだといくらか」がトップに書いてある1社と、会社理念から始まる1社を比べたら、後者は10秒で閉じました。冷たい話ですが、それが現実です。

そう。オーナーは料金表を「読み物」ではなく「検索結果の続き」として開いています。検索意図に対する答えが上にないと、下までスクロールされない。

「うちの広さでいくらか」を10秒で答える

広さ別の単価表を最上部に置くのがいちばん強い。ワンルーム、1K、1LDK、2LDK、それ以上、というくらいの粒度でいいです。細かく分けすぎると読めない。逆に「お問い合わせください」しか書かれていない料金表は、私の経験だと候補から外れる確率が体感で7〜8割です。相場観がわからない状態で問い合わせるのは、こちらも怖いからです。

「変動があるので確定額は出せない」のはわかります。だからこそ「◯㎡以下・ゲスト2名まで・リネン別で◯円〜◯円」のようにレンジで書けばいい。レンジで書いた料金表は、私は候補に残します。

「追加料金の条件」を先に開示する

これは信頼の分かれ道になります。追加料金の条件が料金表に書かれていない業者は、後から見積書で乗ってくる可能性があると読者は感じます。私自身、浅草の1LDKで契約した業者に「ゴミが規定量を超えた場合は別途」と後から言われて、月に3,000円ずつ想定外に乗ったことがあります。それ以来、料金表に追加条件が書かれているかを最初にチェックする癖がつきました。

面倒でも先に書いた方が、結果的に契約継続率は上がります。オーナーが後から驚くと、その驚きは金額の大小と関係なく信頼を削るからです。

料金表を構成する5つのブロック

結論として、料金表は「基本料金」「広さ別レンジ」「追加料金の条件」「繁忙期割増」「キャンセル規定」の5ブロックで組むと、オーナーが判断に必要な情報がひととおり揃います。順番も重要で、上に読みたいものを置く。

くらしのマーケットの2024年11月時点の掲載データでは、民泊清掃代行の費用相場は1時間あたり5,000円程度とされています。時間制と面積制で表現が違うだけで、オーナーが最終的に見たいのは「1回いくらか」です。時間制で料金表を作る場合も、目安として「25㎡のワンルームなら◯時間・◯円が目安」と面積換算の例を1行足すと、読む側の手間が減ります。

ブロック何を書くか書き方のコツ
基本料金清掃1回あたりの単価(リネン込みか別かを明記)「リネン別」の場合は、リネン費の目安も同じ行に書く
広さ別レンジワンルーム/1LDK/2LDK/戸建てなど区分ごとの価格帯㎡・寝室数・最大ゲスト人数の3軸で条件を絞る
追加料金の条件ゴミ超過・汚損・深夜早朝・直前予約などの発生条件と金額「発生する条件」を先に、金額を後ろに書く
繁忙期割増GW・お盆・年末年始の日付と割増率(例:1.2倍・1.5倍)年度ごとの日付を年内に更新する
キャンセル規定キャンセル可能期限・キャンセル料の割合前日◯時まで無料など、時刻まで具体的に

この5ブロックが揃っている料金表は、私が過去に契約に進んだ業者では8割以上が満たしていました。逆に離脱した料金表は、たいてい繁忙期とキャンセルが抜けています。抜けている項目は「聞かないとわからない」情報になり、聞く手間を惜しむオーナーは他社に流れる。

基本料金の見せ方と広さ別レンジは、以前まとめた見積書テンプレートに入れる12項目と発想が重なります。料金表は「事前公開版の見積書」だと考えると、抜けが減ります。

広さ別レンジは東京の実勢に寄せる

東京の民泊清掃の実勢価格は、複数のメディア掲載データを2025年時点で確認すると、ワンルームで4,000〜6,000円前後、1LDK〜2LDKで6,000〜8,500円前後、戸建てや大型物件は10,000円以上というレンジがよく出てきます。もちろん業者ごとに差はありますし、繁忙期・リネン込みかどうかで数字は動きます。ただ、このレンジから大きく外れた料金表は、オーナー側で「なぜ高いのか」「なぜ安いのか」の理由探しが始まります。

高い場合は「品質が高い」「リネン込み」「保険付き」など、値付けの理由を料金表の同じ枠内に添えると納得感が出ます。安い場合は「リネン別・ゴミ持ち帰りなし・繁忙期割増あり」などの条件を明示しておかないと、後から問い合わせが増えて業者側が疲弊します。

私が浅草の1LDKで契約した業者は、料金表に「45㎡・ゲスト4名まで・リネン別・7,500円」と条件と金額をワンセットで書いていました。この書き方は強い。うちの物件の条件と一発でマッチするからです。逆に「1LDK 7,500円〜」だけでは、ゲスト数超過や広さ超過で追加が乗るかどうかが読み取れず、問い合わせを一度挟むことになります。

実勢価格の詳しい内訳は、東京の民泊清掃の実勢価格を1LDK・2LDK・戸建て別に整理した記事でオーナー視点の目安を紹介しています。料金表を作るときの参考にどうぞ。

「〜円から」の表記は逃げに見える

「4,000円〜」は書きやすいが、上限がないと不安になります。「4,000〜6,000円」のように上限を出すと、それだけで検討候補に残る確率が上がる、と私は感じています。上限を書けない理由があるなら、代わりに「25㎡・ゲスト2名で4,500円が標準」のように標準ケースの実額を提示するのが手です。

追加料金は「条件・金額・防ぎ方」の3点セットで書く

追加料金の項目は、料金表で最も差がつくブロックです。ここを丁寧に書ける業者はオーナーからの信頼が高い。私が発注側として見ているのは、金額そのものよりも「どんな条件で発生するか」と「オーナー側が防ぐ方法があるか」の2点です。

たとえばゴミ超過料金なら、「45Lゴミ袋2袋を超えた場合、1袋あたり◯円」と書けば、オーナー側は「ハウスルールで分別を徹底しよう」と自衛できます。汚損料金なら「嘔吐物・体液・タバコの焦げ跡・大量の食べこぼしがあった場合、実費で◯円〜」と書けば、オーナーはゲスト規約に反映できる。追加料金の項目は、業者にとっては請求根拠ですが、オーナーにとっては運用改善のヒントにもなります。

私は大田区の物件で、ゲストが料理後にコンロを掃除せず出て行ったことが何度かありました。契約している業者の料金表に「コンロ油汚れの追加清掃:1,500円」と書いてあったので、Airbnbのハウスルールに「調理後はコンロを軽く拭いてください」と1行足したら、追加請求が明らかに減りました。追加料金を透明化することが、結果的にオーナーの運用を良くする、という副次効果があります。

深夜・早朝・直前予約の料金は日常運用の話

チェックアウトが11時、次のチェックインが15時、というAirbnbの標準的な運用だと4時間で清掃を回すのが普通です。ここに「直前予約割増」を入れる場合、「前日18時以降の予約は◯%増」のように、時刻の基準を書く。基準がないと、オーナー側は「何時までに予約を確定すればいいのか」がわからず、結局全部が割増と受け取ります。

深夜早朝の割増も同じで、「22時〜翌7時の清掃は◯%増」のように時間帯を数字で書く。曖昧な表現ほど、オーナーの脳内では悪い方に膨らみます。追加料金の詳しい費目別レンジは、追加料金の許容範囲と交渉の目安をまとめた記事にオーナー側の目線で整理してあります。

繁忙期割増は日付と%を先に書く

繁忙期割増は、料金表でいちばん揉めやすい項目です。ubiqs(民泊向けメディア)の解説にもある通り、GWや年末・お盆といった旅行シーズンには基本料金の1.5倍や2倍という金額になることもあります。この幅をどう書くかで、オーナーの印象は大きく変わります。

私が候補から外した業者に、料金表で「繁忙期は別途割増」とだけ書いてあった1社がありました。別途、の一言が怖かった。逆に「2025年12月28日〜2026年1月5日は基本料金の30%増、2026年5月2日〜6日は20%増」と日付と%を明記していた業者は、その透明さだけで契約に進みました。数字は不安を消します。

ただし、繁忙期の枠取りはお金の話とは別で、料金表に書いていても枠が空いていない、ということが実際に起きます。私は浅草の1LDKで、2024年のGW前に清掃枠が取れず、自分で新幹線を降りて掃除に行ったことがあります。金曜の夜21時に業者から「明日は枠がありません」と連絡が来て、翌朝6時に浅草に向かった。あの日の疲労は忘れられません。

だから料金表に書く繁忙期情報は、割増%だけでなく「繁忙期の予約締切」も添えるとオーナーに親切です。「GW期間は3月末までに予約確定」のような一行があると、オーナーは自分のスケジュール管理に組み込めます。

繁忙期の枠取りに困っているオーナーは、複数業者に一度に条件を伝えられるマッチングの仕組みが早い、という現実もあります。もし業者側で繁忙期の売上を安定させたいなら、複数のオーナーから条件が来る場所に登録しておくと、閑散期と繁忙期を通した稼働の均しに役立ちます。

キャンセル規定は「発注側の逃げ道」を残す

キャンセル規定は、業者にとっては空振り回避の防衛線、オーナーにとっては「予約直前キャンセルされたときの逃げ道」の設定です。両方の視点を残した書き方が、契約継続につながります。

民泊は宿泊者側のキャンセルが実際に起きます。私の3物件では、月に1〜2件は直前キャンセルが入る感覚です。ここで清掃業者側のキャンセル料が高すぎると、オーナーは「予約を入れるのが怖い」となり、結局は繁忙期以外は仮予約を入れなくなる。業者側の稼働も落ちる。両損です。

私が長く付き合っている業者のキャンセル規定は「前日18時までのキャンセルは無料、当日キャンセルは基本料金の50%、清掃開始後は100%」でした。この段階制がわかりやすい。前日夜までに宿泊者キャンセルが判明すれば、オーナーは損せずに済みます。段階制は業者側にとっても、当日空振りだけは確実に補填される安心があります。

契約書レベルでのキャンセル条項の詰め方は契約書のキャンセル・鍵管理・損害賠償の条項を整理した記事で発注側の視点をまとめてあります。料金表に載せる短縮版と、契約書の詳細版の2段構えにするのが実用的です。

プランの見せ方は「1つの推し・2〜3つの選択肢」

料金表を作るとき、プランを何個用意するかで悩む方が多いようです。結論から言うと、推しプラン1つと、それを挟む形の2〜3プラン構成がいちばん判断されやすい、と発注側の感覚では思ってます。5プラン、7プランと並ぶと、オーナーは選べなくなって離脱します。

典型は「基本プラン」「おすすめプラン(リネン込み)」「フルプラン(リネン+消耗品補充+写真報告)」の3段構成です。真ん中を推しに設計し、上下でそれぞれ何が違うかを一覧で見せる。竹下産業のブログでも紹介されていましたが、清掃のみの基本プランと、リネン回収設置・ゴミ回収を付けたおすすめプランを設ける2〜3層構成は業界でも一般的です。

プラン含まれる内容の例向いているオーナー像
基本プラン清掃のみ(リネンは別)リネン業者と直契約している人
おすすめプラン清掃+リネン交換+ゴミ回収手離れ重視で運営を回す人
フルプラン清掃+リネン+消耗品補充+写真報告兼業で細部に手が回らない人

この3段構成は業者側の売上設計にも効きます。フルプランに寄せられれば単価が上がり、閑散期の売上を支えます。プラン別の使い分けと閑散期対策は閑散期に売上を落とさない工夫の記事でも触れています。

「オプション積み上げ型」は上級者向け

プランをまとめず、基本料金+オプション積み上げにしている料金表もあります。細かい選択ができる分、玄人のオーナーには好まれますが、初めての発注者には「合計いくらになるかわからない」不安が残ります。オプション型でいくなら、「モデルケース:ワンルーム・リネン込み・ゴミ回収込みで◯円」のような組み合わせ例を最低1つ載せると、初見の離脱が減ります。

法令面の余白:フリーランス新法とインボイス

2024年11月1日に施行されたフリーランス新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)は、個人事業主として清掃を請ける方だけでなく、発注する側のオーナーにも関係します。政府広報オンラインや弁護士解説によれば、業務委託の際に発注者は書面または電磁的方法で取引条件を明示する義務が生じています。料金表はこの取引条件明示の起点になる書類です。

だから、料金表を単なる価格表と考えず、「後で契約書に貼り付けても違和感がないフォーマット」にしておくと、業者側もオーナー側もお互いに楽になります。具体的には、単価・数量・支払期日・支払方法・追加費用の発生条件を、それぞれ独立した行で書いておく。詳細は個別契約書に、と逃げる項目は最小限にする。

インボイス制度の関係で、料金表に「適格請求書発行事業者:登録番号 T◯◯◯◯」を書いているかどうかも、オーナーがチェックしている項目です。私の3物件は青色申告で経費計上しているので、インボイス対応の有無で発注判断が動きます。対応していない場合でも、明記されていれば「値引き交渉の余地」として計算できる。書かれていないと問い合わせで確認する手間が発生します。

法令面の細かい適用は、業種・契約形態・売上規模で変わるため、正確なところは中小企業庁・公正取引委員会・国税庁の一次情報で確認してください。ここに書いたのは、料金表というフォーマットの中でどこに一行足しておくと後で楽になるか、の実務目線です。

「損害賠償保険の有無」を1行入れるだけで信頼が変わる

料金表の下部でいい、「損害賠償保険加入:◯◯保険(対人◯億円・対物◯,◯◯◯万円)」の1行があるかどうかで、オーナーの安心感がまったく違います。私は業者選定で必ずこの1行を探します。書いていない業者は問い合わせで確認しますが、返信で「入っていません」だった場合、契約は基本しません。

民泊は鍵管理と入室運用が絡むので、万一の物損・盗難疑い・水漏れ拡大などのリスクがゼロにできません。保険はそのリスクを両者で分担する仕組みで、料金表に書くだけで「この業者は本気で仕事している」というシグナルになる。逆に書き忘れていると、それだけで見合わせるオーナーがいます。もったいない話です。

鍵管理と保険周りの詰め方はキーボックス運用と紛失時の責任範囲の記事にオーナー側からの見方を整理しています。料金表と契約書のどこに載せるかの参考にしてください。

料金表を「営業ツール」から「共通言語」に育てる

ここまで書いてきた料金表の作り方は、突き詰めると「営業ツールを作る」よりも「オーナーとの共通言語を作る」ことに近いです。料金表がしっかりしていると、その後の見積書・契約書・報告書まで一貫したフォーマットが自然に決まります。逆に料金表があいまいだと、その後のやり取りが毎回ズレ、双方が疲れます。

私は3物件で今3社と契約していますが、いちばん長く続いている業者は、初回の料金表と最新の見積書がフォーマット的に地続きです。項目名の並び、単位の書き方、注記の位置が同じ。だから毎月の請求書チェックが3分で終わる。この「読みやすさの継続」も、契約が続く理由の一つだと感じています。

ただ、ここまでの話は全部「発注する側から見ると」の視点です。業者側の運営コスト構造や、閑散期の資金繰りの都合で、透明化しきれない項目もあると思います。そこは業者ごとの経営判断で、私も断定はしません。ただ、料金表を作り込むことで得られる問い合わせの質の変化は、私が発注側として実感してきた確かなものです。

料金表を整えたら、次はそれを実際にオーナーに見てもらう場所が必要になります。ホームページを作る余力がない業者さんは、マッチングサイトの掲載枠を料金表の展示場所として使うのも一つの手です。見つける君はオーナー側から条件で検索されるので、料金表がしっかりしている業者ほど問い合わせ率が高くなります。

よくある質問

Q1. 料金表はホームページに公開すべきですか?非公開の方が交渉しやすい気もします

発注側の感覚では、公開している方が問い合わせの質が上がります。非公開だと相場観がないオーナーからの雑多な問い合わせが増え、返信の手間が増える。公開しておくと、単価に納得したうえで具体的な条件を送ってくるオーナーが多くなり、成約率が上がる、というのが私が3社と付き合ってきた実感です。

ただし、公開する数字はレンジで構いません。「4,000〜6,000円」で十分に問い合わせの入口として機能します。ピンポイントの確定額は見積書で出す、という段階分けが現実的です。

Q2. 繁忙期割増を書くとオーナーに敬遠されませんか

むしろ書いてある方が信頼されます。オーナーは「繁忙期は割増があるもの」と理解しています。書かないことで安心してもらう発想は逆効果で、後から見積書で乗ってきた方が不信感につながる。ubiqsの解説にもある通り、GWや年末年始は1.5〜2倍まで上がる例があるので、この幅を最初に開示しておく方が長続きします。

ポイントは日付と%を先に書くこと。「2025年12月28日〜2026年1月5日は30%増」のように具体的に書けば、オーナーは自分の年間計画に組み込めます。

Q3. 料金表を作り直したいのですが、既存の契約先には値上げをどう伝えるべきですか

フリーランス新法の考え方も踏まえると、契約条件の変更は事前に書面または電磁的方法で通知するのが基本です。「◯月◯日から新料金表に切り替わります。既存契約の物件は◯月◯日までは現行料金で継続、以降は新料金を適用」のように、猶予期間を挟む告知が丁寧です。

発注側からすると、値上げそのものより「いつから、なぜ、いくら上がるのか」の3点が明確なら受け入れやすいです。理由(人件費上昇、リネン費上昇、繁忙期の逼迫など)を1行添えるだけで、交渉の空気が変わります。

Q4. 損害賠償保険に加入していない場合、料金表に何を書けばいいですか

正直に「現時点で損害賠償保険は未加入」と書くのが、長期的には信頼を落としません。加入予定があれば「◯月加入予定」と書く。書かないで問い合わせで発覚するより、料金表段階で開示する方がオーナーは判断しやすいです。

ただ、民泊清掃は鍵管理と入室が絡むリスクがあるため、契約が本格化する前の段階で保険加入を検討することを個人的にはおすすめします。清掃業向けの賠償責任保険は複数の損保が提供しており、月数千円から加入できるプランもあると聞きます。詳しい商品比較は損保各社の一次情報で確認してください。

Q5. 料金表と見積書と契約書、それぞれの役割分担がわかりません

私の理解では、料金表は「不特定多数向けの標準価格の開示」、見積書は「特定物件の条件を反映した確定価格の提示」、契約書は「取引ルールと責任範囲の合意」という順序です。料金表→見積書→契約書と情報が具体化していく流れ。

この3つが同じフォーマット感覚で作られていると、オーナーはストレスなく契約まで進めます。逆にバラバラだと、毎回「これは何の話?」と確認が入り、成約までのリードタイムが伸びます。料金表を整えることが、実は見積書・契約書の生産性まで底上げする、という視点は持っておいて損はないです。

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